1. パスマーク(G3DMark)の高いグラフィックカードが必要です。 

1.1: お使いのPCに搭載されている専用グラフィックカードは、下記の記事の「2.2 グラフィックカードドライバを特定する」をご覧ください。

1.2: グラフィックカードのパスマーク(G3DMark)を確認するには、こちらをご覧ください。または、こちらからグラフィックカードを検索して、パスマーク(G3DMark)を確認することもできます。

1.3: パスマーク(G3DMark)と下記の「推奨グラフィックカード要件」のセクションのを比較して、どのようなシーンでの作業ができるかを確認してください。

1.4: 高速なグラフィックスカードは、高速なCPU（プロセッサー）との組み合わせが理想的です。詳細はこちらをご覧ください。

1.5: お使いの電源がグラフィックスカードに適しているかどうかは、こちらでご確認ください。 

2. 推奨グラフィックカードの要件

次のガイドラインでは、作業予定のシーンの複雑さに応じて、どのグラフィックカード及び最小のパスマーク(G3DMark)が必要かを説明しています。

下記はデスクトップ用のグラフィックスカードに対応しています。 ノートパソコン用の同型グラフィックスカードは、性能が大幅に低下します。

非常に複雑なシーン

動作環境での最適な環境

最大級：

• 最低20,000PassMarkポイント。例：NVIDIA RTX A6000（48GB）、NVIDIA Quadro RTX 8000（48GB）、AMD Radeon Pro W6800（32GB）[ただし、PassMarkは20000以下]
• Pro版を使用するには、32GB以上のグラフィックカードメモリを搭載したグラフィックカードが必要です。

大規模：  

「Pine 43」 Chunk B_Edwardsによるレンダリング

詳細な都市、空港、スタジアム。
多くのモデルとHDテクスチャで構成されたインテリアを配置した詳細な複数階の建物。
ファインディテールネイチャーや3Dグラスなどのハイエンド機能を使用した非常に詳細なランドスケープ。

詳細なシーン

「詳細なインテリアビジュアライゼーション」 GAtlamazによるレンダリング

• 最低20,000PassMarkポイント。例：NVIDIA RTX 3080、NVIDIA RTX 3090、AMD Radeon RX 6800 XT*、AMD Radeon RX 6900 XT*、Quadro RTX 6000、NVIDIA RTX A5000、NVIDIA RTX A6000
• 10GB以上のグラフィックカードメモリ
  
• グラフィックスカードに対応するには、CPUはスレッドごとにできるだけ高いGHz値を持ち、シングルスレッドのCPUMarkスコアが2500以上である必要があります。 NVIDIA RTX 3080 TiやAMD Radeon RX 6900 XTなどの超高性能カードでは、できれば3500以上が望ましいです。
  
  

詳細なシーン

動作環境での推奨される環境

OpenStreetMapやその他の単純なモデルで作られた小さな公園や街の一部。
いくつかのモデルとHDテクスチャで構成された、詳細なインテリアを備えた大きな家。
ファインディテールネイチャーなどのハイエンドモデルを使用した、ランドスケープを含む単一の住宅や商業施設のモデル。 

• 最低14,000PassMarkポイント。例：Radeon RX 5700 XT *、Quadro RTX 4000、Quadro P6000、Quadro RTX 8000、Radeon RX 6700 XT *、GeForce RTX 2080、GeForce RTX 3060、GeForce RTX 3070、GeForce RTX 3070 Ti、Radeon PRO W6800. 
• 8GB以上のグラフィックカードメモリ
• グラフィックスカードに対応するには、CPUはスレッドごとにできるだけ高いGHz値を持ち、シングルスレッドのCPUMarkスコアが2500以上である必要があります。

単純なシーン

Lumionモデルとテクスチャを備えた小さな公園または住宅。

この構成では、3D芝生などLumionのハイエンド機能を処理することはできませんのでご注意ください。お使いのコンピューターがこれらの最低必要条件に近い場合は、ハードウェアのアップグレードをお勧めします。.

• 最低7,000PassMarkポイント。例：Quadro P2000、Quadro K6000、Radeon R9 290、Radeon Pro W5500、Quadro M5000、GeForce GTX 1650 SUPER、Radeon RX 5600、Quadro P5000、GeForce GTX 1660 SUPER、GeForce RTX 2060、Radeon RX 5600 XT
• 4GB以上のグラフィックカードメモリ
• 4K解像度（3840x2160ピクセル）で動画をレンダリングするには、最低6GB以上のグラフィックカードメモリが必要です
• グラフィックスカードに対応するには、CPUはスレッドごとにできるだけ高いGHz値を持ち、シングルスレッドのCPUMarkスコアが2000以上である必要があります。

* AMD 6000シリーズの一部のカードでは、Lumionの特定のオブジェクトでドライバーの問題が発生し、ドライバーが更新されるまで問題が生じる可能性があります。（2021年8月26日現在）

メモリの量に関して：

グラフィックスカードメモリが多ければ、より複雑なプロジェクトを行ったり、より多くのテクスチャや高解像度のテクスチャを含めることができます。 また、プロジェクトの全体的なパフォーマンスの向上にもつながります。

• ナレッジベース：Lumion 12を使用するにはどのようなコンピューターが必用ですか？

性能の重要度：

グラフィックスカードの性能が重要で、次にメモリの量が重要です。.

3. ゲーミングベースのグラフィックカードとプロフェッショナル／ワークステーション用のグラフィックカードの違いは何ですか？

• NVIDIA GeForceとAMD Radeonのカードは、ゲーミングベースの3Dグラフィックスを非常に高速にレンダリングできます。
  
  例：NVIDIA RTX 3070 8GB, NVIDIA RTX 3080 10GB, NVIDIA RTX 3090 24GB,  AMD Radeon 5700 XT 8GB, AMD Radeon 6700 XT 12GB, AMD Radeon 6900 XT 16GB.
  

• NVIDIA Quadro、NVIDIA RTX Aシリーズ、AMD Radeon Proは、プロフェッショナルカードやワークステーションカードと呼ばれ、メモリ容量が多く、CADソフトで線や塗りつぶしを高速に計算・描画できる場合があります。
   これらのカードには特定のCADソフトウェア用の認定ドライバーが含まれていることが多いですが、価格が高くなる可能性があります。
  
  例：NVIDIA RTX A5000 24GB, NVIDIA RTX A6000 48 GB, NVIDIA Quadro RTX 6000 24GB, AMD Radeon Pro W6800 32 GB.

お客様の多くは、LumionとCADソフトの両方で作業する際に、コンシューマー（ゲームベース）のグラフィックカードを使用しています。 コンシューマー用のグラフィックカードとプロ/ワークステーション用のグラフィックカードには若干の違いがありますが、コンシューマー用のカードでもCADソフトでは問題なく動作します。

同じPassMarkポイントで、より高価なプロ/ワークステーション用カードと、より安価なコンシューマー用カードのどちらかを選択する必要がある場合は、通常、コンシューマー用グラフィックカードが良い選択となります。

ご購入の際には、必ずハードウェアの専門家に相談し、ご利用のコンピューターの構成に最適なアドバイスを受けてください。

4. 複数のグラフィックカード（SLI/Crossfire）、NVLink、および複数GPUを搭載したグラフィックカード

4.1: 複数のグラフィックカード（NVIDIA SLI、NVLink、AMD Crossfireのいずれかの構成）を使用しても、Lumionのパフォーマンスやレンダリング速度は向上しません。Lumionは、Lumionのウィンドウが起動しているモニターに接続されているグラフィックカードのみを使用します。

4.2: 一部のユーザーは、2枚のグラフィックカードを2つの異なるモニターに接続して使用しています。そうすることで、1つのモニター/グラフィックカードでLumionを使用しながら、もう1つのモニター/グラフィックカードを他のアプリケーションに使用することができます。この方法では、パフォーマンスにほとんど影響を与えません。

注意：他のソフトウェアが動作していて、コンピュータのCPUに多くの負荷をかけている場合は、コンピュータの最大性能を多くのプログラムで分担することになるため、レンダリング時間が長くなることがあります。

5. ドッキングステーション

ドッキングステーション(Dell D6000など)は公式にはサポートされておらず、Lumionが期待通りに動作することを保証するものではありません。

6. DellとHPのワークステーションのグラフィックカード

DellやHPのコンピューターに搭載されている一部の電源については、この記事のセクション4を参照してください。

• ナレッジベース：Lumionを使用するのに適した電源を教えて下さい。

7. AMD NAVIグラフィックカードには最新のドライバが必要です

AMD Naviグラフィックスカードをお持ちの方は、最新のAMDドライバ（2020年4月1日以降）をご使用ください。

関連情報：

• ナレッジベース：Lumion 12を使用するにはどのようなコンピューターが必用ですか？
• ナレッジベース：Lumionを使用するのに適した電源を教えて下さい。
• ナレッジベース：おすすめのラップトップPCを教えて下さい。
• ブログ：高速3Dレンダリングのためのコンピューターに関するアドバイス(2021年 アップデート)