【重要】
- Lumion 10.3で保存されたプロジェクトやモデルは、古いバージョンのLumionでは開けません。
- その他、Lumion 10.3に関する基本情報は下記の記事をご確認ください。
ナレッジベース:Lumion 10.3に関する情報
1. 新機能のハイライト1.1:Lumion LiveSync for AutoCAD
Lumion LiveSync for AutoCADを使用すれば、Lumionの息をのむほど美しいコンテキスト環境のなかにAutoCADの3Dモデルをリアルタイムに表示させることができます。
Lumion LiveSync for AutoCADのプラグイン(無料)を使用すれば、AutoCADの3DモデルとLumion 10.3のリアルタイム接続が可能になります。AutoCADでモデルの形状の変更や更新を行うと、Lumion上でのその変更・更新内容が反映されます。つまり、Lumionの現実的な環境下でリアルタイムにモデルを確認しながら作業を行うことができるのです。なお、Lumion LiveSync for AutoCADは、AutoCAD2017、2018、2019、2020、および2021をサポートしています。
- ダウンロードリンク: AutoCAD LiveSyncプラグイン
Lumionには、高品質で物理ベースのレンダリング(PBR)マテリアルが幅広いラインナップで収録されています。Lumion 10.3の新しいディスプレイスメントマップの読み込み機能により、マテリアルのリアリズムやディテールを瞬時に向上させることができます。マテリアルを可能な限りリアルに見せることで、デザインが与える印象や訴求効果は高まります。
ディスプレイスメントマップを読み込むには、ディスプレイスメントマップをダウンロード、もしくは作成する必要があります。また、最高のパフォーマンスを得るには、幅と高さの最大値が4,000ピクセルのテクスチャを読み込むようにしてください。下記のリンクにて、テクスチャを検索することができます。
- 外部リンク: Lumion公式-テクスチャコレクション
これによって、写真やクリップのライティングの微調整も時間を無駄にすることなく効率的に行っていただけます。
1.4:SketchUp 2020 の.SKPファイルへのサポート
Lumion 10.3では、SketchUp 2020の.SKPファイルもインポートできるようになりました。
下記のリンクより最新のプラグインを入手してください。
- ダウンロードリンク: SketchUp LiveSyncプラグイン
1.5:反射面の自動適用(「反射」エフェクト)
「反射」エフェクトの「反射面の編集」モードに新しいボタンが追加されました。ビューポート内のサーフェスを分析し、最も効果的な反射マテリアルを持つ平面サーフェスに反射面が自動で適用されます。なお、これまで同様に反射面の追加や削除も可能です。
1.6:タイムラインスライダーの改善
Shiftキーを押しながらタイムラインスライダーをドラッグすることで、スライダーの位置を微調整できるようになりました。
また、タイムラインスライダー上にマウスカーソルを合わせて、Ctrlキーを押しながら(=フレーム表示)→キーや←キーを使用することで、1フレームずつの移動も可能になっています。
こちらは、ムービー全体にのみ利用できます。
1.7:大きなテクスチャプレビュー
マウスカーソルを「カラーマップ」スロット、「ノーマルマップ」スロット、または「ディスプレイスメントマップ」スロットに合わせると、ファイルのパスと大きなプレビュー(最大400x400ピクセル)が表示されるようになりました。
2. 変更点と解決されたエラー
2.1:編集モード
・3つ星以下のエディタ品質で、編集モード(オブジェクトタブ、ランドスケープタブ、ウェザータブ)で動画テクスチャは動画の最初のフレームで一時停止されるようになりました。これは、パフォーマンスを向上させるために行われています。マテリアルタブでは、動画テクスチャが再生されます。
・Lumionのランドスケープの太陽からの影が、2つ星と3つ星のエディタ品質でも表示されるようになりました。
・配置モードで、アニメーション化された3D人物や動物モデルを回転させると、回転ギズモがマウスカーソルに正確に追従するようになりました。
・「エフェクト適用下での編集」で、二点透視エフェクトを有効にした場合でも回転と移動が正しく動作するようになりました。
・「エフェクト適用下での編集」で、Lumionの10x10 kmのランドスケープの外側に配置されたオブジェクトでも適切に選択できるようになりました。
・選択範囲を置換する際に、置換された元のライトも表示されなくなりました。
・モデルをインポートする際、Lumionは常に新しいサムネイル画像をインポートモデルライブラリに生成するようになりました。
・ファインディテールネイチャーオブジェクトやランドスケープカッターオブジェクトをAlt+移動で複製しようとしても、Alt+移動では複製できないようになりました。オブジェクトは移動ツールのみを使用しているかのように移動します。
・選択範囲を非表示のレイヤーに移動しても、テキストフィールドが応答しなくなることはなくなりました。
・サポートされている2 x 2 km Lumionのランドスケープの外側をペイントすると、マウスカーソルの横にブロックアイコンが表示されるようになりました。また、2 x 2 km のLumionのランドスケープの境界線も表示されるようになりました。
・テキストオブジェクトが選択されている状態でツールバー(配置、選択、回転、拡大縮小、削除)をクリックすると、Lumionはプロジェクト内にある可能性のある他のテキストオブジェクトを選択しません。
・Lumionのランドスケープの上に配置され、下から見たオブジェクトは、Shift(オブジェクトを水平方向に移動)、Z(Z軸に沿ってのみオブジェクトを移動)、X(X軸に沿ってのみオブジェクトを移動)と組み合わせて移動することができるようになりました。
・[上下移動]、[水平移動]、および[入力する]の間は、ランドスケープカッターオブジェクトのノードは表示されなくなりました。
・ランドスケープカッターオブジェクトを非表示のレイヤーに移動すると、元のオブジェクトが表示されます。
・水面を再び正しく配置できるようになりました。
・人物-3D-シルエットモデルは、投影された反射の上にレンダリングされなくなりました。
・ネイチャーカテゴリの枯れ木-広葉樹に収録されていたオブジェクトは、ネイチャーカテゴリの枯れ木に収録されました。
・「エフェクト適用下での編集」で使用可能なすべてのモードで、ムービー、クリップ、または写真全体の現在のフレームでアニメーションが一時的に静止します。
・ビルボードキャラクター(人物-2Dおよび人物-2D-シルエット)は、配置のときに他のキャラクターモデルとの衝突を無視するようになりました。
・ノードにオブジェクトを配置する場合、オブジェクト挿入ポイントはノードとみなされなくなりました。
・エフェクトカテゴリのオブジェクトが誤ってグループ化されることはなくなりました。
・「グループの編集」モードで、インターフェイスがレイヤーツールバーと重ならないようになりました。
・Lumionのランドスケープの地盤下で、ランドスケープカッターオブジェクトでカットされている部分をカメラが移動できるようになりました。
・Alt + Moveを使用してバリエーションを含むモデルを複製すると、バリエーションが保持されるようになりました。
・バリエーションのあるモデルを複数選択した場合でも、選択したすべてのモデルがクリックしたバリエーションに切り替わります。モデルにバリエーションがない場合、そのモデルは切り替わりません。
・「テキスト」オブジェクトは、漢字を正しく表示するようになりました。
・オブジェクトを複製をした後に位置をランダムを使用したとき、選択したオブジェクトの正しい平均位置が維持されるようになりました。
・「二点透視」エフェクトを有効にした「エフェクト適用下での編集」で、水面がLumionのランドスケープの真上に正しく配置されるようになりました。
・押されたホットキーのホットキーリストにツールチップが表示されるようになりました。
・ALTキーは、他のすべてのホットキーと同様に、選択範囲を移動するときにオンオフとして機能するようになりました。 Alt+移動を使用して選択範囲を移動するときにAltキーを放すと、選択範囲は複製されずに移動します。
・ALT + 移動を使用した場合の選択の複製のパフォーマンスが改善されました。これは、選択範囲が大きい場合に最も顕著です。
2.2:ムービー、カメラ、360°パノラマモード
カメラモード
・写真セット 2 以上で写真の位置を並べ替えても、割り当てられたスタイルや効果が維持されるようになりました。
・写真セットをレンダリングする際に、投影反射の影が新しい写真ごとに更新されるようになりました。
ムービーモード
・クリップの「レコード」または「クリップの編集」で、Ctrl +数字キーを使用してカメラキーフレームを写真セット1に保存できます。また、Shift +数字キーを使用して、「クリップの編集」で写真スロットをカメラキーフレームに復元できます。
・クリップまたはムービーを1つ星品質でレンダリングしても、オーロラエフェクトがアニメーション化されるようになりました。
・インポートしたアニメーション付オブジェクトは、複数のクリップの持続時間にわたってアニメーションを継続します。
・クリップ間のイーズイン/アウトのリニアトランジションが100%リニアになりました。
・カメラの位置が次または前のカメラキーフレームのカメラ位置に近い場合にオーバーシュートしなくなりました。
レンダリング
・「太陽の影範囲」が300m以下で、「影のタイプ」が「ウルトラシャープ」の場合、ランドスケープに影の形状がレンダリングされなくなりました。
・影は、「反射」エフェクトの「平面反射」で正しくレンダリングされるようになりました。
・追加出力の「鏡面反射マップ」で、すべての異なる反射タイプ(平面反射、speedray反射、投影反射)がレンダリングされるようになりました。
2.3:マテリアル
・インポートしたモデルのコピーがプロジェクトに追加されたときに、「風化」、「エッジ」、および「ツタ」の設定が保持されるようになりました。
・「風化」の数値を0に下げても、サーフェスが消えることはなくなりました。
・動画テクスチャが読み込まれたときに、「動画の読み込みに失敗しました」というメッセージを含む警告アイコンが表示されなくなりました。
・カメラがインポートしたモデルから離れている場合でも、「ランドスケープマテリアル」が正しく表示されるようになりました。
・「水」マテリアルは、海や水面の下など、水中にあるときはレンダリングされなくなります。
・カラーマップまたはディスプレイスメントマップの解像度は、Lumionによって作成されるノーマルマップに影響しなくなりました。たとえば、カラーマップの256 x 256バージョンは、同じ画像の2048x2048バージョンと同一のノーマルマップを作成します。
・マテリアルタブのインターフェースにいくつかの変更が加えられました。オブジェクトのプロパティパネルで、「このレイヤー内のオブジェクトを全て選択する」と 「オブジェクトをロックして選択不可にする」ボタンが削除され、特定のケースで使用できなかったものを選択できなくなりました。
・レイヤーツールバーにアクセスできるようになりました。
・「カラーマップからノーマルマップを作成」ボタンは、「レリーフ」スライダーの横に再配置されました。また、「カラーライゼーション」スライダーの横にある「Choose color(色の選択)」をクリックして、カラーライゼーションの色にアクセスできるようになりました。
・動画テクスチャでは、埋め込みカラーマップのアルファマップを影に使用しなくなりました。
・マテリアルを削除するためのごみ箱ボタンは、「カスタム」カテゴリのマテリアルにのみ表示されます。
2.4:エフェクトとスタイル
・「反射」エフェクトの「反射面を編集する」の作業画面において、反射面の編集がLumionのパフォーマンスに与える影響について情報文が追加されました。(英字表記)
・「反射」エフェクトの「フリッカー低減」スライダーは削除され、ほぼ完全なピクセル反射のために内部で計算された値に置き換えられました。
・「バリエーションコントロール」エフェクトで設定されたキーフレームは、リニア補間ではなくステップ補間を使用するようになりました。バリエーションはキーフレームで切り替わります。
・「タイトル」エフェクトの3Dテキストが漢字を正しく表示するようになりました。
・編集モードの「マテリアルハイライト」エフェクトでは、カメラを移動したときに選択したサーフェスにハイライトオーバーレイが表示されなくなりました。
2.5:保存、読み込み、リカバリ
・Lumion 9.x以前のファイルのプロジェクトのタイトルと説明は、最近のプロジェクトのサムネイルに表示されなくなります。
・Lumion Viewerで、特定のサンプル集のプロジェクトのインポートモデルに対応するLumionのランドスケープが正しく表示されるようになりました。
2.6:インポートとエクスポート
・3D / CADソフトウェア経由でインポートされたテクスチャの追加コピーは、Documents / Lumion 10.0 / LibraryのModelname.libファイルに保存されなくなりました。その結果、インポートされたモデルファイルと.LSプロジェクトファイルが小さくなります。
・LiveSyncがバリエーションの1つに再接続されたときに、編集モードのバリエーションインターフェイス内のバリエーションが削除されなくなりました。
・.DWGファイル内の外部参照が正しいマテリアルでインポートされるようになりました。
・XRefを含む.DWGファイルをインポートするときにLumionがクラッシュしなくなりました。
・インポートされた.DWGファイルのテセレーションは、AutoCADのFACETRES値によって制御されます。(ナレッジベース:AutoCADのモデルインポートガイドライン のセクション5.3:LumionのモデルをAutodesk AutoCADのように丸く見せるにはどうすればよいですか?をご参照ください)
2.7:その他
・起動中、LumionはDocumentsフォルダーで読み取り/書き込みアクセス権があるかどうかを確認します。
アクセス権がない場合、この問題を解決する方法をアドバイスするナレッジベースの記事が参照可能になります。
・「選択」モードでは、位置を入力するときに、位置の末尾にゼロは表示されず、また小数点以下は最大で2桁までの表示となります。例:「0.00>0」、「0.10>0.1」、「15.108>15.11」、「15.104>15.1」「15.0>15」。
・シーケンスイメージからフレームをレンダリングする際に、error.logファイルには「エラー:ファイルに保存」というテキストは表示されなくなります。
・さまざまなテキストエラーが修正されました。
・まれにですが、特定のNVIDIA RTXグラフィックカード(NVIDIA RTX 2080 Tiなど)で高解像度のが動画をレンダリングする際、オブジェクトカリングにより影がちらつくことがあります。プロジェクトでこのような問題が発生した場合、オブジェクトカリングを無効にできるようになりました。方法は次のとおりです。
LUMION 10.3のショートカットアイコンを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
「ターゲット」フィールドにスペースを追加し、「/ gpuculling:[false]」をフィールドに貼り付けます。
「OK」をクリックして、Lumion を再起動します。